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「おとぉさぁん!!おかぁさぁん!!早く帰ろーよぉ!!暑いよぉぉぅ」 俺は、口を膨らませている娘の頭を撫でる。 「もうちょっとだけ、な?いいだろ??遥(ハルカ)」 遥は俺の腕にしがみついたまま見上げてくる。 可愛すぎる。親バカなのは自覚してる。でも可愛すぎるんだ。 真夏のうだるような暑さの中、俺は遥を抱っこしてすぐ傍にあるダムを指差す。 「お父さん達はね、あそこに住んでたんだよ」 すると遥は首をかしげる。可愛い。 「おとぉさんとおかぁさん、ダムに住んでたのぉ??」
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