82人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ‥‥君いつも図書室にいるよね。」
「へっ?‥‥!?わ、わわ私ですか!?」
今日の図書室には誰もいなくて、いつもより静けさが目立ち、本当に2人きりな状態。話しかけるまではかなり緊張してたけど、彼女の抜けた言葉に少し力が和らいだ。
「そう、というか、今は君と僕しかいないよ。」
「え!?…あ、ああの…そ、その…」
彼女も緊張しているのか、はたまた今の状況を理解できずに混乱しているのか。会話になっていないが、どもる姿すらも可愛く見えてしまう。
「うん、まず深呼吸してみようか」
「は、はい!」
彼女は読んでいた本をおき、目を閉じて息を深く吸った。
ス~~~ッ……
…………………
あれ?
「…息吐かなくて…大丈夫?」
………ハァ~~~~
深く深く吸った息をようやく吐いた。
「…大丈夫?」
最初のコメントを投稿しよう!