singing thing in real

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 ある夜、少女はその人形への愛しさから自らの唇を人形のそれへと重ねてみたのであった。 ――冷たい、硬い。 初めからわかっていた感触に狼狽した。  何だか裏切られたような感じ。そこから、徐々に恐怖を覚えた彼女はその日から人形と共に過ごすのを避けるようになった。
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