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「よし、準備はオーケー?始めちゃぉう!」
「お、始まるみたいだぜ?」
白井先輩の声に、クリスマスパーティーが開始された。
──
───
「──…」
「んー、これ美味しいぃ」
先輩ズは、自ら持ってきたビンを開け、飲む。
僕達もそれなりに話をしたりして盛り上がっていた。
美味しそうに飲むもんだから僕も飲みたい、と言えば『愁兎には早いかもよ?』そう言いながらも、小さなコップに注いでくれた。
それを受け取ると、一口飲んでみた。
「……っん」
それはちょっと苦いけど、甘いピーチ味の炭酸みたいな飲み物だった。
…ちょっと喉が熱い
「むー……」
これ何んていうジュースなんだろう……初めて飲んだ……
「愁兎、こっち来ん?」
そう言って顔の横に赤い、靴の形をした袋を振って笑う茂。
その靴の中には沢山のお菓子。
「おかしー……」
いる。そう言って立とうとすれば、それは二人の人物によって止められた。
「………駄目…」
「愁兎、お菓子で釣られちゃ駄目だろ?変なオジサンに誘拐されるで?」
「……ちょ、俺変なオジサンちがうし」
「………」
おぉー?
なんか顔がぽかぽかするー……
「……愁兎……?……どうかした?…」
雛李先輩がぎゅっと僕の前に回した手に力を入れてきた。
…ぁ……顔、近い……
「…あはは…」
へにゃり
そんな笑みを浮かべた僕に、雛李先輩は目を見開いた。
「……愁、兎…?」
「先輩…顔、近いねぇ…へへ」
あたまごっつんこぉ
僕はそう言うと、後ろから僕の顔を覗いてきた雛李先輩のおでこに僕のおでこをコツンとくっつけた。
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