第23話『飛鳥-デイタラボッチ-』

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『こちらは市役所。臨時放送です。市民は速やかに桜花学園高校に退避をしてください。』 市役所の無線が街全体に張られる。 学園の巨大な体育館に次々と人々が入ってくる。 負傷者、生き別れ、子供など様々な人達がいた。 その中に三津井達の姿があった。 「何があったんでしょうか」 日下部が三木に問う。 「やべぇ事には間違いないな」 腕を組み、胡座をかいている三木。 何時もとは違い真剣そのものだった。 「でも、怪我した人がいるんだよ。それにさっきのあの音。それに・・・・・・」 そこで三津井の言葉が詰まる。 「?」 「・・・・・・赤城君、いないんだよ・・・・・・」 「裄戸・・・・・・」
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