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『こちらは市役所。臨時放送です。市民は速やかに桜花学園高校に退避をしてください。』
市役所の無線が街全体に張られる。
学園の巨大な体育館に次々と人々が入ってくる。
負傷者、生き別れ、子供など様々な人達がいた。
その中に三津井達の姿があった。
「何があったんでしょうか」
日下部が三木に問う。
「やべぇ事には間違いないな」
腕を組み、胡座をかいている三木。
何時もとは違い真剣そのものだった。
「でも、怪我した人がいるんだよ。それにさっきのあの音。それに・・・・・・」
そこで三津井の言葉が詰まる。
「?」
「・・・・・・赤城君、いないんだよ・・・・・・」
「裄戸・・・・・・」
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