第一夜 懐刀

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こちら側の大将が叫ぶ。 「こちらから門を開けぬ限り、敵はなにもできぬ!! 城外の部隊は近寄る敵を倒しておけ!!」 その言葉に頼重はゆっくりと立ち上がった。とても面倒くさそうに。 「あー、腰が重い重いーっと」 大きなあくびをひとつする。 「負け戦かぁ」 腰から刀を抜き、前方を指す。その先には敵が押し寄せてくるのが見えた。 頼重は不敵な笑みを見せる。 「ま、死なない程度に頑張りますか」 .
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