第一夜 懐刀

11/17
前へ
/174ページ
次へ
キリキリとみすずは弓を引く。 みすずは自分の体型ほどもある大弓と、2メートル程もある大剣を背にさすという、小さなその体に似合わぬ武装をしている。他の武将よりも強そうに見えるのは、間違いではないだろう。 バシュッ みすずは一気に3本の矢を放つ。放った矢の1本は勢いよく押し寄せて来た敵の前列の地面をえぐった。2本は敵の胸を貫いた。 敵の悲鳴が響く。みすずはその声を合図に背にさしていた大剣を鞘から抜き、空へとほうり投げ、落ちてきた刀を掴み、敵へ向かい走りだした。 .
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

186人が本棚に入れています
本棚に追加