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そんなある日のこと。
『高伊戸さんがね、
怒ってたよ』
小さな僕よりも
小さな君が。
そう言って、
僕の前に現れたんだ。
『聞いてる??』
って首傾げる君の
黒髪が絶妙なコントランスの中に
加わって。
少しの間、
見とれた。
髪と同じ
黒い大きな瞳が
少しだけ不機嫌そうな
色を宿したから
『聞いてる』
ってだけ返したら
悪戯っ子みたいな
笑顔で笑った。
それにまた、
見とれた。
蒼空-コントランス-
君-トウメイ-
中毒末期。
腕の管-チューブ-
堕ちる滴。
あぁ、もう
本当にダメなんだ。
さよなら
僕。
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