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……ピコーンッ!
何やら頭に裸電球のような物が光ったような気がした…つーか閃いた。
花見の前に朝のリベンジだ。
多分俺を何らかの手段で驚かそうとしているんだろうが…。
甘いなっ!ならばこそ逆にカウンターで逆ドッキリさせてやる。
俺だって今まで静姉にやられてばっかりじゃない。コツコツと貯金を貯めて復讐のための面白アイテムを買ってあるのだ。
あまり時間も無さそうなので手っ取り早くアレを使うか…。
勉強机の秘密の引き出しの中からドンキ〇ーテで買った即席ゾンビ君変装マスクを取り出し、装着。
「………うけけけけっ…!」
意味もなく奇声をあげてみる。
………完璧だ。パーフェクトだ。
やや視界が狭いのと息がしづらいのが難点だが、ぶっちゃけ今の俺にとっては静姉のビビる顔が見れればどうでもいい。
やばっ!ドーパミン出てきた。
俄然やる気になってドアの向こう側の音を探る。
ミシ…ミシ…
調度接近して来ているようだ。
よし。静姉はドアの前で俺が部屋から出る瞬間を待つか、もしくは部屋に突撃してくるはずだ。ならば、その前に出鼻をくじく。
先手必勝だ!
いくぜっ!!
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