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………。
…………。
……うおっ!何だ?
次に気がついた時、いきなり俺は電車(汽車か?)の中に突っ立っていた。
いつ乗ったのかも記憶に無い…。
つーか、なんで乗ってんの?
疑問だらけだが答えは解らないまま。
仕方なく車内を見回す。アンティークな家具が置かれ、くつろげるようになっているようだ。
窓の外を見ると、一面の蒼い世界の上、空に水面のようなものがきらめき、水面の先には金色に輝きを放ちながら空?に揺れる幻想的な三日月が見えた。
神秘的だが異常な世界。
「何なんだ…。ここは。」
ここまでくると静姉のスマッシュでマジに死んだとしか思えない。
何か静姉に悪い事したな…なんて罪悪感を感じながら再び車内を見回すと、部屋の隅、次の車両へと続く通路だろうか?
その先からユラユラと手招きしている真っ白な子供の手が見えた。
「…………っ!」
つーかマジで怖いぞ。
誰か居るようだけど…。俺を呼んでる?
相変わらず白い手はユラユラと手招きを続けている。
………………。
「来いって言ってるんだろうな…多分。」
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