違う自分になる

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違う自分になる

とてもさわやかな気持ちのまま、コンビニに入った。 「いらっしゃいませ~」 店員の渇いた声が響いた。なぜか私の心にも響いてきた。 この人はどんな事情があって、ここで働いているのだろう… 全く余計なことを考えながら、求人情報誌を手にして、レジにお金を払い、コンビニを出た。 少し冷静になって、考えた。 こうして仕事を探すにもお金がいるんだ… これは早く決めてしまわなければ! 急いで家に戻り、買ってきた情報誌を見る。差し迫った返済があるため、時給も重要だ。何気なく開いたページにあった「日払い可」の文字が目に飛び込んできた。時給もいい。ゆっくり職種に目が行った。夜の仕事。キャバクラ嬢だった。人見知りが激しい自分に出来るか不安がよぎる。 そんなことは言っていられない。借金がなくなるまでの間…違う自分を演じていく覚悟で、面接希望の電話をした。
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