違う自分になる

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アラームがなったことも気が付かないほど、深く眠っていたらしい… 起きたら、昼の12時だった。 シャワーを浴びて、身体を目覚めさせる。ご飯を食べて、化粧して、着替えた。 鏡を見た。違う自分になったかを点検した。 そして少し早いが、遅れるよりはいいだろう…と面接へと出掛けた。 店に着いた。中は意外と広くて、驚いた。 すぐに担当の人が来て、面接が始まった。 いくつか予想通りのことを聞かれた。志望動機の時に、言葉に詰まった。借金の事は言わないことに決めた。あまりの決断の早さに自分が一番驚く。そして、人見知りが激しいので、変わりたいということとこの仕事に興味があるということにした。 淡々と面接は進んで、日払いも了承してもらえた。そしていきなり体験入店することになった。やってみて採用か決めるらしい。 案内されるまま、裏に行き、メイクをし、髪を盛る。着替えもおわり、いよいよ戦闘開始になった。 働いている先輩がたが出勤してきた。自分から自己紹介をした。 店に出て、時間はあっという間に過ぎた。帰る時に、給料三千円とタクシーチケットをもらった。 あと、店での名前も決めてくれた。「わかな」だった。 こうして、長い一日が終わった。明日から、違う自分として、ここで闘っていく。もう不安はなかった。やるしかないから… タクシーから降りて、空を見た。流れ星が流れていた。
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