第2章

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今日は初出勤の日だ メイクをし、着替えていると電話が鳴った あきらだ 「今日の夜空いてる?」 「今日?今日は友達と飲みに行く約束してる」 とっさに嘘をついていた 「そっか、んじゃまた電話する」 「うん、じゃあね」 ……はぁ、とため息をついた とっさについた嘘がバレないとイイけど 4年も経つと電話も最低限の用件のみになってしまうし、お互い束縛もしなくなる それは信用してるからッてゆうんじゃなくて ただ興味がないだけ あきらはどうかわからないけど、私はそうだ 初出勤の前で浮かれていた気分が一気に冷めてしまった
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