16756人が本棚に入れています
本棚に追加
/594ページ
休憩時間になり、ベンチでジュースを飲んでいると、隣に美保が座った。
「やばーい、チョー眠かった!昨日オールだったからさぁ」
「俺も授業は寝てたよ」
「あんなの起きてろっていうほーが無理だよ」
「まあ運転は結構楽しいよ」
「誰か代わりに受けてくんないかなー」
「無理でしょ、はは」
「ってか新一はもう今日は終わり?」
「いや、まだあと一時間だよ。美保は?」
「終わったよ!ってか迎えが来たら行くね」
前方を見ると黒塗りのセルシオ20系後期がとまっている。
中にはガタイのいいヤクザのような男が乗っている。
さっきのベンツの男と違い、かなりの迫力をかもし出していた。
「じゃあね!」
美保は小悪魔のような笑みを残してセルシオに乗り込んだ。
「は、ははは」
女とはよくわからないなと思う新一だった。
横からニヤニヤとしながら教官が現れた。
「あれはいい女だな」
「はぁ…よくわかんねーっす」
「まぁ、火傷すんなよ」
教官は笑いながら去って行った。
最初のコメントを投稿しよう!