ミッドナイト

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美保は布団の中で後ろを向いている新一のシャツを引っ張った。 「わかったよ!」 新一は右腕を美保の方に伸ばした。 「ありがと」 美保が笑顔なのは暗闇の中でもわかった。 美保は新一の鍛えられた右腕に頭をのせた。 「新一の腕、落ち着くね」 「普通だよ」 そして新一は眠気がピークにきていた。 「ねぇ、あたしさ…」 美保は言葉を途中で止めた。 新一はすでに眠りに落ちていた。 美保は新一の顔を覗きこんだ。 「ばか」 そう言うと、ニコっと笑いながら新一の唇にキスをした。 そして再び腕枕の体制で美保も眠りについた。
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