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そりゃビビるさ誰だって
お引っ越し。
脳外科のあるフロアへ移送。合理的にベッドのままだ。
入院セットを自宅から持って来て欲しいと母親にお願いする。
先ずは携帯。
iPodとパソコン。本と服。
『あんた病人なんだから大人しくしてなさい』と一蹴。
携帯だけはなんとか了承をとりつける。
病室は4人部屋。
僕が入って満員御礼。
みんなカーテン閉めてて挨拶もなし。
また体には点滴が繋がれ、ベッドの脇には尿瓶らしきモノがセッティングされていた。
『痙攣を抑える薬ですから‥』看護士が説明してくれる。
『2時間近くかかるから点滴中にオシッコしたくなったら、お手伝いしますから、コールして下さいね。』さらっと言ってのける看護士。
「それはマジに恥ずかしい出来事になっちゃうよ?」って、コトで2時間は何としてもオシッコを我慢する誓いを立てた。
何度か管の途中に泡が溜まって液が止まったり、居眠りして腕を曲げてしまって、液が落ちなくなったり‥何度がトラブルはあったが、何とか尿瓶の辱めは乗り切った‥
しかーし!一難去ってまた一難
『点滴も終了したし、熱もあるんで早いんですけど体拭いちゃいます?』またまた、さらっと尋ねてくる看護士。
実は痙攣して倒れた時に失禁しちゃってたらしくて、そんなのもあったので、思わず「お願いします」と返事してしてしまっていた。
「ん?待てよ?もしかしてまたお手伝いしますなんてコトになるかもしれないじゃん?」そしたら、また恥ずかしいかもじゃん?どうしよう‥と悩んでいたら、看護士さん登場。
『はい、あったかタオル沢山だからね』終わったら教えて!
はい。お恥ずかしい自爆です。五体満足なんで自分でするのは当たり前。そんなエロチックな場所を看護士さんに拭いて貰っちゃおうだなんてのは変なDVDの中だけの話なんです‥うんうんっと納得。変な想像をしてしまったバカな自分を反省し、1人体を拭く30男‥きっと悲しい雰囲気を醸し出していたに違いない。
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