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目が覚めると、何故か胸に激痛が走る。左側だ。ガンだって言っていたのは右側だったはずなのに‥さらに首も回らない。金は借りてないのに。
看護師が様子を見に来る。
検温しながら、また『ココはドコ?私は誰?』をしたあと、
『ドコか気になるところありませんか?』と聞かれたので、
「左胸が痛いです。あと首も痛いです‥」と、訴えてみる。
そうしたら、勝俣似の手下が現れ『こんな感じで手術だったんですよ』などと言って、一枚の写真を見せてくれた。
そこには、うつ伏せのまま手術台に首から胸までをグルグル巻きにされてる僕が写っていた。
『やっぱ痛いですよね?でも、頭の手術なのでこの位キツく固定しとかないとダメなんです。この間は骨にヒビ入っちゃって叱られたりして‥』と、手下。
っていうか、自分自身こんなに痛いのに何で気がつかなかったんだろう?手下に聞くと、『他にもっと痛い所があるとそっちに集中するもんなんですよね』気まずそうに手下が話す。
そしたら、看護師さんの『さぁ食事しましょう』と明るい声が聞こえた。
出てきたのはお粥。
スプーンで一口食べる。
ちょっと間をあけて、
「お粥んまーっ!」
水に負けない感動。
しばらく絶食だったので味の向こう側なんか見る暇もなく一気にかき込んでしまった。
薬を飲んで落ち着いたら、体についていた線とか管が結構減っているのに気づいた。
「明日には一般病棟に移ってもらいますからね!」看護師さんの笑顔になんとなくジーンときてしまった。
夜にはようやく変なサポーターも外され、点滴も片方だけになった。 晩ご飯はお粥だったけどおかずもついて果物も出た。
なんか元気になってきた。夜はぐっすり寝て、明日からは一般病棟‥なんて考えていたら、
「体拭きますよー!」
なんて、軽いノリで看護師さんがいきなり入ってきた。
「ヤバい!下の管はそのまんまだった!」
気づいた時には遅かった。
結構な勢いでダサい寝巻きは引き破がされ、背中から脇の下からタオルで拭かれ‥ついに下半身にも蒸しタオル攻撃。
そして管の付いたままのアソコも消毒液みたいのつけられて無抵抗のまま拭き拭き‥
ん‥いゃん!ちょっと反応!
そして激痛!
超恥ずかしかった。てか、管付いたまま大きくなると凄く痛いのよ!
さっきは優しく笑ってた看護師のお姉さんが、部屋を出る時には、ちょっとSっぽい不適な微笑みに変わっていた‥
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