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8月〇日
午後6時渋谷ハチ公前…私は、お出掛け用の服を着て寒空の下、時計を見つめながら立っていた。
哀「寒い…」
「哀~待った~?」
渋谷駅の方から、手を振りながら私を今日の合コンに誘った張本人…美希がやってきた
哀「美希…遅いよ」
美希「ごめん…化粧に時間かかっちゃってさ」
彼女は、本田美希…私のたった一人の理解者であり親友だ
美希は、化粧なんかしなくてもいい位綺麗な顔をしているし、背も高い
哀「化粧なんてしなくたって美希は綺麗なのに…」
美希「何言ってるのよ…今日は合コンなのよ!彼氏を作るチャンスなんだから、気合い入れなきゃ!」
そう言って、手に持ってるポーチからグロスを出して化粧直しを始めた
美希は、パーティーにでも行くようなピンクの綺麗なドレスにハイヒール…耳にはピアスがついていた
美希「よし!バッチリ!哀…行くよ!」
美希は、私の腕を掴むと目的地まで急いだ
美希「あ!もう集まってる…みんな~!」
哀は、走りながら美希が手を振っている方向を見た
そこには、三人の女の人が携帯片手に立っていた
「美希~遅い!もう、相手の子達集まってるよ」
「美希が最後…罰ゲーム決定!」
「美希…一緒に居る子、誰?」
三人が、笑いながら言った
美希「この子は、私の親友で水崎哀…どうしても最後の一人が見つからなくてさ」
「なるほど、人数合わせで誘ったって訳か」
「ふ~ん…とにかく、中に入ろうよ」
「そうだよ…寒いもん」
そう言って、三人はそそくさと建物の中に入っていった
美希「私らも入ろう」
哀「うん…」
三人のあとに、美希と私が続いた
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