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哀「はぁ~これからどうしよう…」
私は、店を出てすぐに立ち止まり空を見上げた
ドンッ!
哀「きゃっ!」
櫂「いって~!何してんだよ…ボサッとしてんな!」
哀「あ…ご…ごめんなさい」
櫂「あれ?お前さっきの…」
あ…覚えててくれたんだ
櫂くんって良く見ると美形なんだ…と思い、私は櫂くんの事を黙って見てしまった
それが、私と櫂の恋の始まりだったんだ
櫂「何見てんだよ?」
哀「な…何も見てない」
櫂「ククククッ…お前、おもしれー奴だな」
合コンの間…一言も喋らず黙ってた櫂くんが笑ったのを見て、哀は驚いてしまった
哀「櫂くん…先に帰ったんじゃなかったの?」
櫂「あぁ…便所に行ってたんだよ。あの女…かなりウザかったからな」
哀「あの女って美希の事?」
私達は、合コンでの事を延々と二時間程立ち話していた
哀「寒い…」
櫂「おい…あの店に入るか?」
哀「え…?」
私は櫂くんが指さしてる方向を見た
そこは、喫茶店…私がよく学校帰りに立ち寄る店だった
哀「あ…うん」
私が返事をするなり、櫂は私の腕を掴んで走り出した
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