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あ「どうする?晃達呼ぶ?」
葵「仕事中だからなぁ…」
あ「この病院に裏口は無いですよね?」
先「ありますが…ちょっとお勧めはしません…」
あ・葵「?」
安「亡くなった方がそこの出入り口を使ってるんです?」
あ・葵「!!?」
先「そうなんです。亡くなった方を霊柩車に乗せたりしてる場所なんです…」
あ「それは…ちょっと…」
安「今日退院する方が後…確か三人居ますから、五人で同時に出るのはどうですか?」
葵「子どもの数でバレちゃう…」
安「なら…私や女性の看護士に母親役をしてもらったら?だから…八人の同時退院にしたら?どう?」
あ・葵「…。」
先「もしかしたら…それが一番かも知れませんね…。マスコミもこんなに沢山の人が一度に退院するとは思ってないと思いますし…混乱中にさっと通り過ぎたらいいのかも…」
安「後は、どっかにタクシーを止めておけば…」
葵「タクシーよりも迎えをよこすわ」
安「なら…今日退院する他の人に話して来ます。看護士も何人か声をかけなきゃ(笑)」
安田はウキウキした声で走って行った。
先・葵・あ「…。」
先「すっすみません(汗)」
あ「気にしないで下さい。先生が悪いわけでは無いので。」
ありさは、覚めた目で安田が走って行った方をみた
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