手のさき

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手のさき

ぐっとのばした 手のさきは はるかかなたの 輝きが 一度だけでも ふれたくて こんなとこまで 登ったの 二階のベランダ 屋根の上 やっぱり この手は 届かない いつも 違う顔を見せ 遠いとこから ワタシを見てる 触ってみたく なったのは どこかアナタに 似てたから 毎日 違う顔をして いつも ワタシは見てるだけ 今夜は 十五夜だったから 思わず この手 のばしたの 一番 ふれてみたいのは 遠くで 輝くお月さま 近くて 遠いアナタなの 幸い今宵は十五夜 もう少しだけ ここに いる ぐっとのばした 手のさきに 万に一つの 奇跡をこめて
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