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―2015年4月6日―
《サァァァ…》
爽やかな風に吹かれ、通学路では綺麗な桜が花びらを散らせている。
華穂)「ん~…毎年、この季節は暖かいわよね~」
隣には、幼なじみの富樫 華穂(トガシ カホ)が背伸びをしながら歩いていた。
真人)「そうだね~」
そして俺…橘 真人(タチバナマサト)も桜並木を見ながら呟く。
華穂)「こんなんだと、始業式で眠ちゃいそ…」
華穂はそう言って欠伸をする。
……そんなに寝てられる神経がどうかしてるような気が…
華穂)「何か言った?」
真人)「う、ううん!
何でもない!(口に出したっけ…?)」
俺は冷や汗かきながら苦笑する。
翔子)「あ、華穂、橘君!おはよ~う♪」
すると、途中の角から森 翔子(モリ ショウコ)さんと…
遼)「よう」
俺と同じ野球部で、今や親友と呼べる仲の入江 遼(イリエ リョウ)が声をかけた。
真人)「おはよう、遼、森さん」
華穂)「おっは~♪」
俺らは二人に挨拶をして一緒に学校へ向かう。
華穂)「あれ?神田君と千葉さんは?」
華穂はそう言って辺りを見回す。
遼)「あいつなら…」
?)『ドワァァァァ!!?』
すると、学校の方から叫び声が聞こえて来た。
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