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翔子)「な、なんだろう…?」
森さんは少し怯えた表情で俺らに尋ねる。
真人)「多分…」
遼)「あの声は…」
俺らは恐る恐る、高村高校の校門前に向かった。
悠聖)「な、なな…奈緒!落ち着け!」
そこには、高村高校野球部キャプテンで遼と同じくらい仲の良い神田 悠聖(カンダ ユウセイ)と…
奈緒)「ほほぅ…?
あんなことがあってもまだ私に落ち着けと言うのか…?」
その悠聖の彼女で、陸上部キャプテンの千葉 奈緒(チバ ナオ)さんがいた。
因みに、今の状況は千葉さんが指の骨を鳴らしながら悠聖に迫っている。
遼)「…朝っぱらから元気なカップルだな…」
遼は呆れた表情でそんな二人を見ていた。
華穂)「ウチじゃ有名なカップルだからね~…」
真人)「色んな意味でね」
翔子)「アハハ…」
悠聖)「あ、真人~!
遼~!おはよ~!」
すると、悠聖は俺らに気付いて駆け寄って来る。
奈緒)「逃げるな」
悠聖)「ごほっ!?」
しかし、千葉さんに首を掴まれてしまった。
翔子)「何かあったの?」
森さんは横でぐったりしている悠聖を見ながら千葉さんに尋ねた。
奈緒)「どうもこうもないんだ、実は――…」
千葉さんは悠聖を見ながら溜め息をついて先程のことを説明した。
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