―桜の季節―

6/12
2508人が本棚に入れています
本棚に追加
/456ページ
華穂)「全く…ちょっと人気者だからって…」 真人)「い、いや…俺のせいじゃないし…」 翔子)「遼君の馬鹿…」 遼)「な、何故だ…」 奈緒)「これはしっかりと埋め合わせしなければなぁ…?」 悠聖)「う、埋め合わせ…?」 本来なら、嬉しいはずの新しい教室で、俺ら三人は正座させられていた。 奈緒)「あぁ、今日は花見をするぞ」 『……花見?』 千葉さんの提案に、5人は声を揃えて聞き返した。 奈緒)「あぁ、河原で桜が綺麗に咲いていてな。 そこで皆で花見をしよう!」 遼)「だが…今日は練習があるんじゃ…?」 悠聖)「いや、今日はグラウンドの改装で練習は休みなんだよ」 俺らが甲子園に行ってから、高村OBからかなりの寄付金が集まったらしく、その半分を野球部の設備投資に当てたらしい。 翔子)「花見かぁ…良いね、行こうよ遼君」 遼)「む…あ、あぁ…そうだな」 遼も、森さんに頼まれると断れないらしい。 奈緒)「と、言うわけで男性陣には花見の準備を頼むからな」 悠聖)「はぁ?何で?」 奈緒)「今日の罰だ」 悠聖)「何もしてねぇし……」 真人)「まぁ、良いじゃないか悠聖。 折角だから俺らが用意しようよ」 悠聖)「まぁ…良っか」 奈緒)「では、決まりだな、今日の昼は河原に集合だ」 と、言うわけで今日は河原で花見をすることに決まった。
/456ページ

最初のコメントを投稿しよう!