―桜の季節―

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――…始業式も無事に終わり、俺ら男性三人は俺の家へとやって来た。 理由は、河原から1番近いのが俺の家だったからだ。 真人)「弁当は残り物で作っちゃおうか。 悠聖、そこの鍋に火付けてくれる?」 悠聖)「おぅ」 真人)「遼は水筒にお茶の用意お願い」 遼)「わかった」 俺ら三人は台所でテキパキとお昼の用意をする。 遼)「しかし…良く考えてみたら、俺らが昼飯の支度をして正解だったかもな…」 遼はやかんの火を見ながら呟く。 悠聖)「あ?何で?」 遼)「女性陣が料理しても良いのか?」 ・・・。 悠聖)「真人が料理出来る奴で助かったぜぇ…」 真人)「アハハ…」 そんな話しをしながら、俺らは弁当箱に料理を詰めた。 悠聖)「なぁ真人、何か敷物あるか?」 真人)「あ、うん。 確かあそこに…」 《ガチャ》 春希)「にぃにぃ…! ただいまぁ…!♪」 すると、リビングに妹の春希(ハルキ)がやって来た。 もう小学生四年生。 二年前に比べると、随分と成長したものだ。 春希)「何処行くの…?」 春希は俺らを見回して俺に視線を向け尋ねる。 真人)「今から皆で花見なんだ。 春希も行く?」 春希)「お花見…!♪ 行きたい…!♪」 春希はかわいらしい笑顔で頷いた。 春希)「春希、敷物持って来る…!♪」 そして、慌ただしくリビングを出て行った。
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