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悠聖)「さっ、行こうぜ。早くしねぇと奈緒らにどやされっし」
遼)「そうだな」
遼と悠聖はそう言って先に行ってしまった。
真人)「……」
俺はグラウンドを片付ける春日君を見ながら、昔の自分と重ねていた。
春希)「にぃにぃ…行こう…?」
真人)「あ、うん」
俺は春希に手を引かれ、皆な元へ向かった。
――…
奈緒)「遅かったな」
桜のある場所には、既に千葉さん森さん、そして華穂がいた。
華穂)「あ、はぁちゃんも来てくれたんだ~」
春希)「こんにちはぁ…♪華穂姉…♪」
春希と華穂は抱き合いながら挨拶をする。
…抱き合う意味ないような…?
真人)「さ、春希。
敷物広げて」
春希)「うんっ…♪」
春希は華穂から離れ、ピンク色の少し大きめの敷物を広げた。
俺らそこに座り、弁当を用意する。
悠聖)「んじゃ、早速…」
『いただきま~す』
俺はら手を合わせ、料理に手を伸ばした。
翔子)「これ、全部橘君が作ったの?」
真人)「いや、昨日の残り物を温め直しただけだよ、作ったのは母さん」
悠聖)「美味しいな」
皆は満足げに、次々と料理を食べていた。
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