第1回 ユメと現

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「もうこんな時間なのかよ」 のっそりと壁にかけてある制服を取り外し、パジャマを脱いだ。 それにしても……。 「言っていた通りに来たのか……」 あいつが本当にこの時間俺を起こしに。 まさか本気だったとはなあ……。 約束を守っている彼女に感嘆の言葉を出した。あくびをしながら玄関のドアを開ける。 あふあっ。 「あ、来た来た。おっはよーウィル!」 制服を全て着こなし、ドアを開いた俺に元気よく挨拶をする彼女。 「おはよ……」 ……朝からものすごい元気だなあ。朝飯食べくてもいいんじゃないか? ……ったく。 まあ……あんたのおかげで悪夢から逃れることが出来たけど。 「ちゃんと来たわよ!……あはは!バカみたいな顔して」 「……」 なんて感謝の気持ちは一瞬にして消えた。
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