クリプトン バー

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白い53年型シェビーがニムの愛車だ。 2人は車に乗り込むと2pacのリズムが シートに響く。 『レンヤの居所に見当は?』 ニムはアキラに聞いた。 アキラは金髪の頭を掻きながら昨夜の過去の記憶を必死に思い出そうとした。 『あ~、わがんねぇ! クソっ! でもアイツのヤサ確か泉町辺りだ!そこに行けば何かわかるかもしんねぇ!』 『泉ならクリプトンていうバーがある。 ちょうど今時間ならやってるだろう。 元ホスのレンヤならチョロチョロ女連れてるはずだ』 車は市内の県道に入りおよそ20分で泉町に着いた。 夜中23時。 居酒屋の赤提灯が消えた後にグリーンのネオンサインがくっきりとCLIPTONの文字を闇に照らし出していた。 まるで小さなブティックホテルだ。 2人は車を止めて中に入って行った。
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