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『ニムっ!!』
アキラはノックもなしでミーヤの部屋に入るなり怒鳴った。
ベッドの上で長い金髪の裸の若い女性が胸を抑えた。
左肩から上腕にかけて黒い蜘蛛のタトゥーが入っている。
ミーヤだ。
『ちょっとぉ!』
ミーヤは急いでベッドの布団の中に潜り込んだ。
『痛ぇてててっ!』
ミーヤが隠れるそれと同時にトウモロコシのようなコーンロウの頭飛び出した。
ニムだ。
『お前、オレが一大事な時に何やってんだあっ!』
アキラは真っ赤になりながらも目はミーヤの裸がまた見えないものか、と気にしながら怒鳴った。
『ちょうどオレ達の最中の中にお前が電話掛けて来たんだ。
割り込んだお前も悪い。
しかし痛ってぇな~。
使い物にならなくなったらどーすんだよ!』
ニムはゆっくり起き上がると床に落ちたトランクスを履きだした。
アキラはドカンと座りテーブルにあったウーロン茶を一気に飲んだ。
ニムは床に落ちている黒いミーヤの下着もポイポイとベッドに投げ込んだ。
ミーヤはベッドの中でガサガサと衣類を着始めた。
『ミーヤ、悪りぃがコンビニで飯買って来てくんないか?
ゆっくり、気をつけてな』
ニムがそう言うと、ミーヤはアキラに恥ずかしそうな顔を見せて外に出た。
意外に純情なのだ。
アキラは少し嬉しくなったが、直ぐにニムにキョウに囲まれた事を切り出した。
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