2 ありえないだろ!?

2/2
前へ
/114ページ
次へ
「偶然ね~! 実はアタシもN校なのよ」 よく見るとその進路調査書は紗智ので、第一志望校に『N校』と書かれていた。 「まさか……」 心の中だけですまそうとした呟きが、思わず声になっていた。紗智がN校に行ける訳がない。 「なによ~。見くびられたものね。アタシらまだ二年だし、これから追いついてやるわよ。ね、あいあい?」 「……うん」 愛…も!? 思わずオレは愛の顔を見てしまった。愛は下を向いて目をそらしている。まぁ、彼女ならN校は余裕だろうけど。 「…てか、二人ともN校って…」 「あぁ、ちなみに玲奈と春奈も同じだから」 紗智がしれっと言った。
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加