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「偶然ね~! 実はアタシもN校なのよ」
よく見るとその進路調査書は紗智ので、第一志望校に『N校』と書かれていた。
「まさか……」
心の中だけですまそうとした呟きが、思わず声になっていた。紗智がN校に行ける訳がない。
「なによ~。見くびられたものね。アタシらまだ二年だし、これから追いついてやるわよ。ね、あいあい?」
「……うん」
愛…も!? 思わずオレは愛の顔を見てしまった。愛は下を向いて目をそらしている。まぁ、彼女ならN校は余裕だろうけど。
「…てか、二人ともN校って…」
「あぁ、ちなみに玲奈と春奈も同じだから」
紗智がしれっと言った。
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