3 なぜだ!?

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オレは席を立って二人のところへ行くと言った。 「……少し話がある。外へ出ないか?」 二人は同じ顔でギョッとし、同時に顔を見合わせた。 でもしぶしぶオレのあとについてくる。 ここは図書室だからな。騒ぐ訳にはいかない。 「教えてもらいたいな。なんで…、なんのためにオレのまわりにいつもいるんだよ。 なんかオレのこと探ってんの!? 昨日だって、オレが進路のことで先生と話してるのを聞いて、紗智に報告しただろ。それで…、理由がわかんないけど、みんなで進路をN校に決めたとかっていうんじゃないよな…!?」 あまり人が通らない廊下のつきあたりで、オレは双子を問い詰めた。へんな想像働かせ過ぎか!? と心の中で思わずにはいられなかったけど。 玲奈と春奈はまた顔を見合わせてもじもじしていたが、ついに観念したようだった。 「怒んないでよ、ヤギしー。コワいじゃんー」 「そうだよ。…うちら、命令されてただけだしー」 やべ、少し顔がマジすぎた。でもなんだよ、『ヤギしー』って…。ていうか、命令? 「命令って、誰が、…何を命令してるっていうんだよ」 「いやだよ、うちらこれ以上しゃべっていいかわかんないー」 「そうだよ、あとは紗智に聞いて…」image=221043557.jpg
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