†Road where I lived†~私の生きた道~

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私には、姉・兄がいて、いわゆる末っ子だ。 自分で言うのも何だか、私は幼い頃から魂年齢が高い。だから甘えたではなく、どちらかと言えば場の空気を読む、子供らしくない子供だった。 それは両親に 「私は特別な子」 と意識させたのかもしれない。 幼稚園に入ってから、学習クラブ・体操部・音楽部…さまざまな事を私はしていた。そしてそれは、私にとって容易い事でした。不思議と上手にできてしまう。幼い私は不思議とは思わず、それが普通なのだと思っていた。 幼稚園での音楽発表会…私は太鼓・アルト木琴を任された。発表会の前日になって急遽、木琴の演奏変更が決まった。普通の幼稚園児なら前日の夜に数回パートの演奏を聴いただけでは、できる確率は少ないだろう。しかし私は不思議と‥いや普通にできた。 何故なら、私はこの変更の事‥そして変更部位をわかっていたのだ。もっと言えば、すでに演奏した感覚さえあった。 それでも私は不思議とは思わず、普通の事だと思っていた。 幼い私には、特別な事だとは思えず、当たり前の自然な出来事、皆と同じだと思っていた。
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