家出

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Yは不安でいっぱいだったんだろう。車の中では一言も喋らなかった。 「単車で事故ったんかぁ。俺も乗ってたょ。今はこうして仕事してるけどな。」 色んな事を話し、ポケベルの番号を渡して別れた。 それから何度か電話をした位で、会うのは今回で二回目だった。 だからこそ、不安もあったし、この人以外の先輩には警戒心が抜けなかった。 けれど、この人だけはなぜか信用できた。 それは、ご飯が本当においしかったから…おかんの味がしたチャーハンだったからかもしれない。 その夜は、先輩、先輩の友達と皆で遊んだ。 朝になり、また先輩が家においで‥と誘ってくれたが、私達は断った。 なぜか3人共、迷惑をかけちゃいけないという気持ちが強かったから…。 だからといって行くあてもない。 仕方なく、私達はファミレスに入った。 しかも学校のすぐ近くのファミレスだ。 おかしな物で、学校に行けないとなると、気になるのだ。 学校の友人達を呼び、今の状況を話したり、私達がどんな状況になっているのかを聞いた。 学校はまだ試験中! 大事にはしていないみたいだが、友人達は教師に色々聞かれているみたいだった。
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