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私はそれ以上進めない事に動揺した。
けれど、光は次第に壁となり、いつの間にか扉がついていた。
私は扉を開けた。
するとそこは病室で、辺りを見ると、Yが私の手を握り泣いていて、私の両親とYの両親も心配そうな顔でこちらを見ていた。
私は、意識を無くし、呼吸も止まっていたらしい。
その頃、Kも意識を取り戻していた。
あの時、Yがパトカーを止めなければ、確実に私とKは死んでいただろう。
安心したYは、両親と共に警察署へ行った。
そこへ2人の警官が入ってきた。
「〇〇やな。今回とは別件で、恐喝・傷害罪で被害届出てるから、退院したら出頭しろ!」
と言ってきた。暴走行為なら納得するが、私には何の事かさっぱりわからない。
両親はすでに聞いていたのだろう…
「2~3日で退院できると思うので、責任をもって連れていきます」
と、頭を下げた。
私はすぐに帰れるだろうと思っていた。叩けば埃が出るだろうが、身に覚えがなかったのだ。
しかし、私の想像とは違い、私は鑑別所へと送還された。
そして、ここから私の何かが崩れていった。
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