暗闇

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私もまた、同じように涙を流した。 母からは、それはとても眩しい光が放たれ、母を包んでいるのが見えた。 そして次の日、祖父が祈祷師をしていたという寺に、母と2人で出掛けた。 私が産まれる前に、母方の祖父母は、亡くなっていたので、私は祖父母の事を知らない。 けれど、寺に着くと、何かに‥誰かに導かれるように、ある場所へと向かった。 そして、1人のお坊さんと出逢った。 「君がここへ来る事はわかっていたょ。つらかったね。よく生きていてくれたね…」 私も何となく、この人に逢うだろうと思っていた。 母には少し力不足なので、母の為にもその場から離れるように言った。 私とお坊さんは、近くの祭壇がある場所へと移動し、話をした。 「私は、君と以前にも話をした事があるの覚えてるかな?実際には逢っていないけど、幽界という場所で君と会い話した。君は体は現世にいるのに、魂は幽界に来ていた。そして神は私に、助けなさいと言いました。」 そう、私がフミヤの部屋で閉じ込められた時に、1人ではなかったとは、この事だったのです。 そしてその時に、私の傍にいたと感じた人は、このお坊さん‥そして祖父母だったと思う。
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