―決勝⑧―

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遼)「…っ…!(馬鹿野郎…無茶しやがって…!)」 遼は心配そうにしながら俺にボールを返す。 進)「……」 マウンド上の俺を、滝沢君はジッと見ていた。 進)「……(橘…必ず俺は…そこまで上がって行ってみせる…その時まで――…)」 《カチャ、ググ…》 俺は今度は最初からワインドアップで投げる体勢に入る。 《ズキィイッ!!》 途中、身体中に言い現せないほどの激痛が走った。 真人)「――…っ!」 《ギュォォォン!!》 しかし、俺はその痛みを無視して渾身のライズボールを放った。 敵打者)『っ!』 相手バッターは負けじとライズボールを打ちに行く。 《ブンッ…ドシィィィイ!!》 審判)「ス…ストライーク! バッターアウト! ゲームセット!」 進)「…待っていろよ…」 『ドワァァァァァア!!!』 【日本2―1アメリカ】  
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