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《ザッ…》
進)「……」
真人)「……」
俺達はアメリカ側のベンチ前にやって来た。
レイス)『……』
セス)『……』
すると、ベンチからレイス君とセス君の二人が出て来た。
進)『……またいずれ、試合をしよう』
セス)『あぁ…今度は負けねぇからな』
滝沢君とセス君は英語で会話をしながら握手をした。
レイス)『……マサト』
真人)『レイス君…』
俺も、何とか自力で立ち上がりレイス君と向かい合う。
レイス)『…日本の強さ、見せてもらったぜ』
真人)『うん、アメリカも強かったよ』
俺がそう言うと、レイス君は小さく鼻で笑った。
レイス)『俺は最後まで自分のためだけに戦った…だが、おまえは仲間のために戦った…その差だろうな』
真人)『レイス君…』
レイス)『俺はメジャーに挑戦するつもりだ。
おまえらの強さを知った…俺もまだまだ強くなる』
真人)『うん、俺もメジャーを目指して頑張るよ。
また…試合しようね』
俺はそう言ってレイス君に握手を求めた。
レイス)『…これは、再会の時にとっとくぜ』
レイス君はそう言って背を向けると、先にベンチへ下がって行った。
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