―決勝⑧―

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真人)「……」 進)「俺達も、まだまだ強くなれるな」 レイス君とセス君がベンチを出てから、滝沢君がそう言った。 真人)「強くなるんだ。 今度戦う時は…もっと良い試合にするために」 進)「…そうだな」 滝沢君は頷きながら小さく笑う。 悠聖)「おーい二人共! 胴上げだぞ、胴上げ!」 すると、悠聖が声をかけて来た。 真人)「さぁ、行こうか」 進)「あぁ」 俺はまた滝沢君に肩を借りてみんなが集まっている場所に向かう。 そして――… 悠聖)「せーのっ!」 『ワッショイ!ワッショイ!』 実況)『日本の堂条監督が今、選手達の胴上げを受けて宙を舞います! 2回、3回! 世界一の監督が、世界一のチームの胴上げで宙を舞う! これが世界一の日本! 世界一の高校生達です!』 『ワァァァァア!!』 会長)『おめでとう』 進)「ありがとうございます」 大会会長から、優勝トロフィーを受けとった滝沢君はそのトロフィーを高々と掲げる。 真人)「……(これでようやく…スタートなんだな…)」 俺は掲げられたトロフィーを見つめながら笑っていた。 こうして、WBC:U―18第一回大会は日本の優勝で幕を閉じたのであった――…。
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