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真人)「……」
進)「俺達も、まだまだ強くなれるな」
レイス君とセス君がベンチを出てから、滝沢君がそう言った。
真人)「強くなるんだ。
今度戦う時は…もっと良い試合にするために」
進)「…そうだな」
滝沢君は頷きながら小さく笑う。
悠聖)「おーい二人共!
胴上げだぞ、胴上げ!」
すると、悠聖が声をかけて来た。
真人)「さぁ、行こうか」
進)「あぁ」
俺はまた滝沢君に肩を借りてみんなが集まっている場所に向かう。
そして――…
悠聖)「せーのっ!」
『ワッショイ!ワッショイ!』
実況)『日本の堂条監督が今、選手達の胴上げを受けて宙を舞います!
2回、3回!
世界一の監督が、世界一のチームの胴上げで宙を舞う!
これが世界一の日本!
世界一の高校生達です!』
『ワァァァァア!!』
会長)『おめでとう』
進)「ありがとうございます」
大会会長から、優勝トロフィーを受けとった滝沢君はそのトロフィーを高々と掲げる。
真人)「……(これでようやく…スタートなんだな…)」
俺は掲げられたトロフィーを見つめながら笑っていた。
こうして、WBC:U―18第一回大会は日本の優勝で幕を閉じたのであった――…。
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