告白?いいえ脅迫です

3/12
10085人が本棚に入れています
本棚に追加
/397ページ
時を遡ること5分前 私は教室で日直日誌を一人黙々と書いていた。 日直は本来二人で一組の仕事なんだけど、相方が私に「後は任せる!」なんて逃亡してくれたため、不本意ながら書いているのだけど…終わりが見えないため苛々してる。 (くそぅ…明日は絶対に怒ってやる) 心の中で愚痴を吐きつつ、チラリと外を眺める。 すでに辺りは夕方。 夏が目前に迫る季節なので外はまだまだ明るいけど、今のペースで書いていればあっという間に真っ暗になるのは目に見えていた。 さっさと終わらさなければ!…と一人決意し、シャーペンを勢い良く走らせる。 ガリガリガリガリと一心不乱に書きまくっていれば、不意に日誌に影が差す。 不思議に思い視線を上げれば、見知った人物が日誌を覗き込んでいた。
/397ページ

最初のコメントを投稿しよう!