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その日は僕らの成育施設からアルテ=マが調整局に送られた日だった。
アルテ=マは男性体で、口数が少ない割に僕らとはよく会話を、とりわけカルデ=ラとしていた。
能力的には並みの上だったが、選考に通らなかったため、調整局送りになったわけだ。
それはどうしようもない。
どうしようもないことには何もしないのが。現実に対する論理的最適行動だがカルデ=ラはそれがとれない女性体だった。
その意味で旧人類に近かったかもしれない。
そんな彼女にこだわる僕も、旧人類的であったと言えよう。
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