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『貴方…春海駅の側にあるテナントビルを知ってるわよね?』
『ああ…あの借り主の居ないビルだろう?』
『じゃあ…噂も知っているわよね?』
『ああ……化け物が出るって噂だよな、それが依頼か?』
リリーは我が意を得たとばかりに…話を続けた。
『流石、ビンゴよ、あのビルには…得体の知れない何かが出るらしいの、それを退治してほしいんだって。』
『報酬は?いくらだ?』
『100だけど…紹介料で1割頂くわ♪』
この…やり手婆…
まぁ仕方ない…
『OK…解った、期日はいつだ?』
『来週の月曜日までよ、とりあえず…まだ3日あるわね♪』
3日かぁ…
まぁ…なんとかなるかな…
『ビルの見取り図はこれね。
道具についてのチョイスは任せるわ、入り用な物があったら言って頂戴』
『手持ちの道具で間に合うだろうな。とりあえず見取り図は貰って行く、じゃあな。』
俺はそう言って席を立った。
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