第一章…裏の顔と裏仕事

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『貴方…春海駅の側にあるテナントビルを知ってるわよね?』 『ああ…あの借り主の居ないビルだろう?』 『じゃあ…噂も知っているわよね?』 『ああ……化け物が出るって噂だよな、それが依頼か?』 リリーは我が意を得たとばかりに…話を続けた。 『流石、ビンゴよ、あのビルには…得体の知れない何かが出るらしいの、それを退治してほしいんだって。』 『報酬は?いくらだ?』 『100だけど…紹介料で1割頂くわ♪』 この…やり手婆… まぁ仕方ない… 『OK…解った、期日はいつだ?』 『来週の月曜日までよ、とりあえず…まだ3日あるわね♪』 3日かぁ… まぁ…なんとかなるかな… 『ビルの見取り図はこれね。 道具についてのチョイスは任せるわ、入り用な物があったら言って頂戴』 『手持ちの道具で間に合うだろうな。とりあえず見取り図は貰って行く、じゃあな。』 俺はそう言って席を立った。
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