第一章…裏の顔と裏仕事

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後は…… 久しぶりにやるか… 俺は… 小さな声で呪文を唱えた… 唱え終わるまでの時間は20秒くらいか… 唱え終わると同じに…俺の脇には、十二単を着た、一人の女が立っていた。 『お久しぶりでごさいます、御主人様。綾藤…まかりこしましてごさいます』 彼女の身体は、薄い青色の光りに包まれていた。 『おお、久しぶり、元気だったか?綾?』 『はい。息災にてごさいます』 彼女は俺の式神… 式神とは…陰明師に使役される使い魔の事で… 俺の中には…陰明師の血が流れており… そのおかげで…綾藤を含め、12人の式神を使役出来ていた。 最も…才能もあったろうが… くそオヤジの教育も多分にあったな。 今では、くそオヤジに感謝している。 この力のおかげで… 俺は裏の仕事が出来ている。 ん…俺の裏仕事? 陰明道を使いこなす、街の清掃屋…って事だな。 ちなみにご先祖は… 阿部晴明らしいが… 定かではないな…
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