第一章…裏の顔と裏仕事

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ビルに入った俺は、さっそく綾藤を呼び出した。 『じゃあ、綾、宜しく頼む。』 『はい、御主人様。』 俺と綾藤は、ビルの廊下を並んで歩いた。 もっとも…綾藤は地面から少し浮いているんだがな。 俺達が最初の階段に近づいた時、綾藤が動きを止めた。 『御主人…その角に…3匹』 いきなりエンカウントかよ… 俺は右手に刀を持ち…呪文を唱えた。 刀に魔力を持たすためだ。 俺が呪文を唱え念を込めると… 白銀の刀身は、紅い光りを放った。 『よし!行くぞ!』 踊り出た俺の目の前に居たのは… 3匹の餓鬼だった。 奴らは唸り声を上げて襲いかかって来たが… 俺は3匹とも瞬時に斬り伏せた。 刃渡り60㎝の刀は…狭い室内の斬り合いにこそ、その真価を発揮する。 俺は綾藤に問い掛けた。 『綾、上か?下か?』 『上に気配を感じます、御主人様』 ラスボスは上か! 俺は綾藤を伴い、階段を上がった。
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