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ビルに入った俺は、さっそく綾藤を呼び出した。
『じゃあ、綾、宜しく頼む。』
『はい、御主人様。』
俺と綾藤は、ビルの廊下を並んで歩いた。
もっとも…綾藤は地面から少し浮いているんだがな。
俺達が最初の階段に近づいた時、綾藤が動きを止めた。
『御主人…その角に…3匹』
いきなりエンカウントかよ…
俺は右手に刀を持ち…呪文を唱えた。
刀に魔力を持たすためだ。
俺が呪文を唱え念を込めると…
白銀の刀身は、紅い光りを放った。
『よし!行くぞ!』
踊り出た俺の目の前に居たのは…
3匹の餓鬼だった。
奴らは唸り声を上げて襲いかかって来たが…
俺は3匹とも瞬時に斬り伏せた。
刃渡り60㎝の刀は…狭い室内の斬り合いにこそ、その真価を発揮する。
俺は綾藤に問い掛けた。
『綾、上か?下か?』
『上に気配を感じます、御主人様』
ラスボスは上か!
俺は綾藤を伴い、階段を上がった。
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