序章…俺の日常

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事務所に戻った俺は、冴子に謝礼の入った封筒を渡し… 服を着替えた。 『所長、お疲れ様でした♪』 冴子の機嫌はすこぶる良い。 俺はへとへとなんだがな… ああ……探偵らしい仕事がしたい… そんな思案をしていると… 事務所の電話が鳴った。 『はい、夢幻探偵事務所。』 冴子がいそいそと電話を取った。 『あ、はい…はい…大丈夫です♪料金は…』 依頼の電話みたいだな… また猫捜しかな… しばらく話してから冴子は電話を切った。 『所長♪お仕事の依頼です♪』 『今度は…なんだ?』 『探偵らしいお仕事ですよ♪』 『ほほう♪』 殺人事件とか…そんなのかな? 『浮気調査です♪一日5万円プラス経費で了解を取りました♪』 『………………………』 確かにギャラは良いが… ハードボイルドじゃねぇぇ! 『まさか所長?嫌だっては…』 冴子の声が……… 俺は、まるでパブロフの犬みたいに… 服を着替え…クライアントに会う支度をした。 俺の日常は、こんな感じで過ぎていく… そんな時… 裏の仕事の依頼が来た。
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