第一章…裏の顔と裏仕事

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『所長、リリーさんからお電話で…お店に来て欲しいと…』 『ああ…解った。行ってくるよ』 俺はそう行って事務所を出た。 リリーってのは、この近くで占い師をやっている、やり手婆だ。 彼女の占いはよく当たると評判らしく… いつも誰かしら、客が居る… 今じゃ<春海の母>なんて呼ばれ方をされてるらしい… そう言えば…新宿の母ってのも居たなぁ… 彼女の店… 占いの館は… 俺の事務所から歩いて5分くらいの距離にある。 店に行くと…CLOSEの札が掛けてあった。 今日は裏仕事の依頼だな… 俺は、気持ちを引き締め…店内に入った。
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