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敵国は、とても綺麗だった。
山に囲まれ、湖が綺麗で。
私の住む国とはまったく違い
城下町も富んでいた。
(羨ましいな。)
きっと、皆素敵な人ばかりだろうな
なんて考えていたら声を掛けられた
「何してるの?貴方」
「・・・・え」
「だめだよ、ラシュリを殺しちゃ」
ニコッ、と微笑む銀髪の少女。
まだ少し幼い感じの。
(・・・この人がエル様・・・)
王子が気に入った少女。
王子は、ただ戦いを恐れ
ラシュリを殺すようにいった。
さすが、譜族の御姫様。
人の感情は御見通ですか?
まぁ…失敗したその時は
あたしが死ぬだけ・・・。
覚悟は出来ていますし?
「ねぇ、名前は?」
「・・・はい?」
「名前、あ、あたしはエヴァンね!!」
「・・・あの・・・」
何だろう。この天然ぶり。
絶対死刑とか考えていたのに
え、本当に譜族の姫様なのでょうか?
ちょっと酷いかもしれないですが;
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