第三章 俺は負けない

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ちなみに俺も三年間スタメンの座を守って来た。 実力は自分で言うのも何だが、当てるのとショートの守備はプロい。   そんな俺だが、高校野球はやる気は全くなかった。 なぜなら体も小さく、足も遅く、更に肩も弱い。 中学では通用したが、高校でやって行ける自信はなかったからだ。    だがそんな考えも森野浦のおかげで変える事が出来た。     森野浦「おいしんや!何ボーとしてんだよ!早く着替えてグランド来いよ!俺は先に行ってるからな!」   タッタッタッタッ (森野浦の走る音)   俺「よし!着替えてグランド行ってやるか!」     ~1分後~ 俺「着替え終わったぞ。今からなら走ればまだ間に合うな。」   俺は時間に余裕があったので、一人で久々に歌を歌いながら廊下を歩いていた。  俺「コッカ・コーラを飲もーおよ♪」   すると後ろから物音がした。だが歌に夢中の俺はそんな事お構いなしだった。   俺「コッカ・コーラァ、コッカ・コーラァ、みんなで揃ってコカ・コーラァ♪」   カッカッカッカッ   ンンンンンンン   俺ね~俺ね~俺ね~    たまきんたまきんたまきん   ドーラドラドラドラドラドラドラ   ホイホイホイホイ   ブルブルブルブル   チューチューチュー  足跡が段々近くなって来た。 流石に気になった俺は歌いながら後ろを振り向こうとした。    俺「スカッと、サーワやか、コッカ・コー」   グサッ グチャ ノチャッ … … … … … 俺「え…?お、お前は…」   ?(チェックメイト…僕の勝ちだ…しんや。)
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