第二章 しんやの歌声

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しんやの歌は止まる事を知らなかった。  し「花びらのようにち~りゆ~くな~かで~夢みたいに~君に出会えたき~せき~🎵」 僕「お前って何歌っても旨いんだね!」  第二シングルはORANGE RANGEの花 だった。   夏になるとアイツはいつものようにこの歌を歌いまくっていた。 しかも壊れたラジカセのように、サビの所だけを何度も何度も繰り返していた。   その頃のシンヤにはまさに昭和のバブル時代を匂わせる風格があった。 それほどまでに浮かれていた。   これから始まる地獄もしらずに……
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