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「お待たせしちゃいましたか??」
彼女が走ってやって来た。
「いえ、今来たところですよ。」
本当は10分前に来ていた。
前回待たせたから、待ちたかった。
でも、彼女も二分と待たない間に来たのだ。
……前回はかなり待ったんだな……
今、分かった。
彼女を車に乗せて、食事に行った。
何故かあまり食べられない。
食事が終わったら、直ぐに外に出た。
車で、海の見える場所に向かった。
その間、ずっと話しまくった。
会話と言うより、1人でしゃべっていた。。
ふと、彼女の顔を見た。ニッコリ笑って真剣に聞いてくれている。
海辺のベンチに座っても、結局はまた話しを続けてしまっている事に気がついた。。
「南さんは??何か話しは無いですか??」
彼女に聞いた。
それから、彼女も仕事の話しを真剣に語った。職場が一緒なので、話題は豊富だ。お互い熱く語ってしまう。
全然ラブラブじゃあ無いな…
ふと、寂しくなった。。
「帰りましょうか??」僕が言った。
「はい、今日はラブラブデート、ありがとうございます。」
と言って、僕に手を差し出した。
海辺から車まで、手を繋いで歩いた。
手に神経が集中してしまう。
胸がドキドキした。
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