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「深田さん、飲めないんですよね、南さん飲んでも送ってくれますよね。」
「南さんに代行で帰ってもらいますから、他の人送って下さいね。」
次々と酔った皆が話してくる。
1人かなり、酔っている女性がいる。
連れて帰るの大変だな…。気が滅入った。
「私は飲まないよ。」
彼女が言った。
結局彼女は飲まず、僕だけを先に会社の駐車場に送ってくれた。
「お疲れ様でした、ごめんなさいね、皆逆方向なんですよ、送って行くの大変ですから、私は同じ方向なんで、戻って一緒に帰りますね。」
最初から、そのつもりだったのか。
初めてだ、足につかわれなかったのわ。
抱き締めたい。
ふと、そんな衝動にかられた。
車から降りて、彼女を見送る。
何だろう、この気持ち、好きなのか??
でも、妻との生活以外、大切だと思わない。
自分の気持ちが分からない。
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